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執筆者の写真domenicadoro

塩の生産者「百姓庵」さんを訪ねに山口県まで行って参りました!



早めの夏休みを取り、山口県に行って参りました!✈️

今回の旅のメインイベントは、山口県の油谷湾で塩作りをされてる"百姓庵"の井上雄然さんを訪ねること。


1日目は百姓庵さんが経営されているおしゃれなバルで乾杯し、2日目朝から塩作りの工房へ。


到着すると目に飛び込んでくるのは、竹とその枝を棚のように何層にも組んで、汲み上げた海水を循環させて水分を飛ばす「枝条架式塩田」と呼ばれる設備。「禅」を意識して枠を黒く塗っているらしく、なんだかお洒落☺️ 奥に続くテラスからは油谷湾の美しい景色が望める素敵な場所です🏖️




この設備は雨の日以外は常に稼働しており、海水の状態で3%の塩分濃度が、ここで10%ほどに濃縮されます。

それを次に1000L(1トン)入る、石造りの窯に移し、丁寧に表面に浮いてくるアクを除きながら温めます。

塩分濃度27%で、塩の結晶化が始まったら、大量の薪をくべて一気に炊き上げます。 このお部屋はサウナのような暑さで、少しいるだけで汗が噴き出るほどの環境。私は暑くて1分もいられませんー💦

ここでひたすら塩の状態をチェックしながら炊き上げるそうです。ほんとに大変な作業!


水分が飛ぶと、沈んだ塩とニガリが残ります。天地返しをして杉樽で寝かせること4日間。 塩には一番塩から四番塩まであるらしいのですが、それぞれに含まれているミネラル(カルシウム、ナトリウム、カリウム、マグネシウム)を「天地返し」によって混ぜ合わせることで、雄然さんの目指す「人の体液に近い塩」が出来上がるそうです。



海水から出来上がる塩の量は1%。1Lの海水からわずか10gです。 一連の手間のかかった工程を見せていただくと、手作りの塩の有り難みをひしひしと感じます。


また、雄然さんのお話が面白すぎて、メンバー全員質問攻めにしながら聞き入ってしまいました! 1971年から1997年まで工業を発展させるために自然塩を作ることが許されていなかったブラックな塩の歴史と、塩作りを取り戻すまでの経緯(そういえば私が子供の頃は食卓塩しかなかった!)。金1gと塩1gが同等の価値を持っていた時代の話。山の豊かさが美味しい海の塩にどう繋がるかという自然の循環の話…。


塩見学の後は、百姓庵さんの放牧豚と収穫したての野菜でBBQ! ほんとに素敵な場所です。是非皆さんも訪ねてみてくださいね!😊 https://hyakusho-an.com/



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